駆け足韓国世界遺産めぐり 1日目 羽田→ソウル→釜山

韓国には世界遺産が8つある。そのうち5ヶ所がソウルと慶州に集中しているので、2日間でこの5ヶ所を回る計画を立てた! 


羽田国際線ターミナルは、全日空のある第二ターミナルから連絡バスで一駅、歩いても行ける距離にある。

フライト時間は正味1時間半、ビール片手に空弁を食べている間に到着する。
金浦国際空港到着階にはインフォメーションがあり、日本語達者なアガシが丁寧に教えてくれる。

空港ビル地下から5分歩くと、地下鉄5号線金浦空港に着く。
ここから、景福宮駅まで1300ウォン、約1時間かかる。

ソウルの地下鉄でびっくりしたこと!
1)車内を物売りが頻繁に来る(美容石鹸とか焼き栗・衣類など・・・)
2)年寄りにやさしい!(座席を譲られる、優先席が必ず空いている・・・)
3)障害者にやさしい!(各車両に車椅子専用スペースがあり、器用に回転して止めている)
下写真の人は、誰の助けも借りず、自分の電動車椅子で乗り込み、半回転してスペース内にきちんと停車している。

最初の目的地景福宮への最寄り駅「景福宮」へは、鍾路3街で3号線に乗り換え、2駅目だ。

地下駅から出口まで雰囲気の良い地下街が案内してくれる

ここ景福宮は、李氏朝鮮王朝を興した太祖が1394年に建てた。それ以後、豊臣秀吉による1592年の文禄の役まで、約200年にわたり正宮として使用された。再建されたのは、王朝末期の1865年、それ以降も日韓併合により移動・解体などなされ現在それらを修復中。

景福宮興礼門前では、毎正時に将兵交代式が行われている。
きらびやかな衣装は往時をしのばせる・・・

動画景福宮興礼門前での守将兵交代式」はほんの一部で、通常30分程度かかる

景福宮(キョンボックン)での守将兵交代式が12:00〜12:30、次の昌徳宮(チャンドックン)での日本語ガイドツアーのスタートが12:30なので、少々忙しい!交代式を10分で切り上げ、タクシーで昌徳宮へと急ぐ(タクシー代1,900ウォン)


昌徳宮敦化門前に日本人グループが集まっている、何とか間に合った!(入園料:3,000ウォン)
今回の世界遺産紀行第1号昌徳宮は、李朝3代国王の太宗が1405年に建てた宮殿。景福宮が消失後、再建されるまで歴代の国王がここで執務をとった。
この正門敦化門は韓国最古の門と言われている・・・

仁政殿。昌徳宮内で最高位の建物、王の公式行事を行う儀式の場。

芙蓉池。四角の池は地を意味し、中央の丸い島は天を象徴している。

演慶堂。屋根が丹青色でなく、男女別にスペースが仕切られるなど当時の両班(ヤンパン:貴族)の邸宅を模してある。


昌徳宮から次の宗廟まで歩くと20分ほどかかる。一番良いのは、昌慶宮入り口の弘化門まで10分歩き、昌慶宮の中を抜け、連絡通路を渡って、裏手から宗廟に入るのが信号待ちも無く便利だ。(昌慶宮と宗廟の入園料は共通)

今回の世界遺産紀行第2号は、李氏朝鮮歴代国王とその妃の位牌を祀ってある「宗廟(チョンミョ)」。
19代の国王と王妃が祀られている正殿は横に長く、写真に入りきらない!

正殿(真横から)には19張りのノレンがかかっている

永寧殿には19代以外の王・王妃・死後王号を与えられた王族などが祀られている

宗廟敷地内は自然が多く残されているので、小動物も多い。
カササギも良く見かけた!

木の実をあさるリス

人の気配を感じて木に逃げるリス


宗廟から西に5分ほど歩くと、1919年「三・一独立運動」発祥の地となったタプコル公園がある。園内には12枚のレリーフがあり、日本憲兵に取り押さえられる韓国民衆の姿が描かれ反日運動の象徴的な場所となっている。


タプコル公園の北には、韓国伝統家屋の様式を上手に取り込んだ人気の観光スポット「仁寺洞(インサドン)」の町並みが続く。しゃれたレストラン・ハイセンスな伝統工芸品店が並び、時間がたつのを忘れる。

スターバックスもハングル!左から、ス・タ・パク・ス・コ・ピ・・・

本当はここでお土産でも物色したいのだが、時間が無い!今日中に釜山に移動しなければ旅の目的が達成できない。結局、昼食を取る余裕も無く空港へ移動する。
仁寺洞から鍾路3街の地下鉄駅へは楽器街のビルをまたがなければ行けないので、探すのに時間がかかり焦った!!
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アシアナ航空に乗って釜山へ
上空から釜山市街を望む・・・

釜山金海国際空港1Fを外に出て右手一番端っこに、市内行きリムジンバス乗り場がある。

10分も待っていると、南浦洞経由釜山駅行きのリムジンバスが到着。
料金は1,500ウォン、市内まで混み具合により30〜50分と差がある。今日は、時間帯が悪く、50分かかった。


夕食はチャガルチ市場にずらりと軒をならべる「ヤンコプチャン(ホルモン焼き)通り」にて。ヤンは牛の第一胃(ミノ)、コプチャンは小腸(シロ)、鮮度の高いものは、赤身より蛋白質・ビタミン・無機質など栄養素が豊富で、しかも旨い!

【ヤンコプチャンの食べ方】
カウンター狭しと、お皿が並ぶ・・・

まずミノとエリンギを焼き始める

たまねぎサラダかな?と思ったら、タレだった

焼く前のホルモンと包んで食べる為の野菜

これがサラダ!焼いたミノにトッピングして食べる

焼けたミノを野菜の葉で包み、タマネギ・サラダなどをトッピングして食べる

昆布で包んで食べても旨い!

ミノの次に、別のコンロで大腸・小腸を焼き始める
油身が多いので、丁寧に鋏で切り分ける

大腸・小腸を網で焼く!炎がすごい!

この屋台を取り仕切る美人アジュンマ!


前回も泊まった釜山観光ホテルまではゆっくり歩いて10分。
人通りも少なくなった光復路を通り抜ける。


注)1,000ウォン=100円