あさかぜ通信 種子島クルージング12日目 屋久島→鹿児島県坊津(ぼうのつ)
あさかぜ通信
30日0500宮之浦港出航 1430坊之津入港 大隅海峡波静か 明日甑島手打港 本日57M。
朝5時屋久島宮之浦港を出航。今日は、60マイル近く、しっかり距離もあり、難所の大隈海峡を横断する。しっかり気を引き締めて出発だ。
珍しく屋久島連峰も晴れわたっている!今朝登った人はラッキーだ。
主峰宮之浦岳 1,936m
自衛艦と遭遇・・・
A”LINE(奄美海運)は阪神方面と奄美諸島の路線を数多くもっている
航路は硫黄島(左)と竹島(右)の真ん中を抜けるルート
左手に硫黄島が見えてきた!
硫黄島、別名鬼界ヶ島。平家転覆を図った1177年鹿ケ谷の変により、僧俊寛他が流された地だという。当然、僧俊寛の像があるが、他に「喜界島」「伊王島」にも僧俊寛の墓・銅像があり、事実は定かでない。
竹島、韓国ともめている竹島と区別する為「薩摩竹島」とも呼ばれている
坊泊港は、坊と泊の2港を擁する
坊泊の海岸は典型的なリアス式海岸だ
坊港入り口、奥の岸壁を更に右に回りこんだところが漁船たまりだ。
坊津の目印、風車が盛大に回っている
坊津は、伊勢の安濃津・筑前の博多津と並び日本三津のひとつと称されている、天然の良港ということだろう・・・
ちなみに、坊泊の北の湾・秋目浦は唐の高僧鑑真和上が最初に本土に上陸した地であり、鑑真記念館がある
漁港入り口 右へ回り込んだ先は、漁船が固定ブイを打っているので停泊は難しい
ウロウロしている我々を見兼ねて、漁船久美丸の船長さんが、自分の固定ブイを貸してくれた
アンカーを打つ必要もなく、久美丸さんに感謝だ。
ついでに、枕崎の畑野石油を紹介してもらい、軽油も満タンにする
お風呂屋さんが無く、ダイバー客用の冷水シャワーをお借りする
漁協に紹介してもらった居酒屋勝八へ、枕崎から来てくれた「ひかりタクシー」で乗り付ける!
今日の焼酎はもちろん地元枕崎・薩摩酒造の「坊津」、結構都会でも評判がよいらしい
最近人気がある・・・と、もう1本薦められたのが、杜氏の里笠沙の「薩摩すんくじら」
笠沙は去年入った野間池港のある場所、笠沙町の黒瀬地区が薩摩焼酎の杜氏の里らしい・・・
せっかくだが、3人で2本も飲めないので、写真撮影だけにした
ちなみに、「すんくじら」とは、薩摩弁で「端っこ」のこと。笠沙は、薩摩半島の端っこ!という意味だそうだ!寸足らずの鯨では無いのだ!
ヒゲのマスターを撮ろうとしたら、遠慮された・・・
気さくな居心地の良いお店だ!
帰りに漁協の氷貯蔵庫へ立ち寄り、氷を頂く
昼間、漁協に1,000円払って、欲しいだけ持っておいき・・・とは言われていたものの、夜中タクシーのヘッドライトの中、鋸で氷を切っていると、泥棒してるような錯覚に捉われる・・・それにしても、貯蔵庫の中はシバレた!!
結局、狭い船内の冷蔵庫のことを考えると、支払った半分の量の氷しか持ち帰れなかった!